【ネタバレ有】ブエノスアイレス見ましたん。
こんばんはー。
GWもそろそろ終わりですね。。泣
気持ち的にかなりナーバスになっております。
現実逃避にhuluで映画を見ました。
予告は残念ながらYoutubeになく…ジャケットが結構衝撃的です!
同性のカップルのお話ですが、内容的にはこれは異性のカップルでも言えそうな気がしました。詳しくはまた後ほど。
■ウォン・カーウァイ監督の世界観は独特っ。
序盤のモノクロのシーンの雰囲気がとても好きです。
また、物語が進むにつれて少し青みがかった感じの映像になっていって、色彩で何かを表現していたのかも?何を表現していたかまではわからずでしたがorz
あとシーンごとのつなぎが無情な感じなのも良かったです。
彼の作品は「恋する惑星」と「楽園の瑕」、「グランド・マスター」しかちゃんと見てないのですが
いずれももう少し年を重ねたらもう一度見たいかも!?と思いました。
そしてこの作品はメイキングやカットされたシーンも含めたドキュメンタリー作品が出ているようですが
グランド・マスターもぜひ…お願いします。。
■3人の登場人物も独特っ。
主演のトニー・レオン氏とレスリー・チャン氏の色気もさることながら
途中から出てくるチャン・チェン氏のちょっと不器用で素直なアンチャンっぷりも良かったです。
みんな、自分に素直に生きていて、そのなかで、相手を思いやる気持ちを持ち寄りながら生きているんですが、
時々それが空回りしちゃったり、逆に甘えすぎちゃったり、伝わらなかったり、伝えられなかったり…。
現実の人間関係でもこういう場面でも多々あるよなあーってしみじみしちゃいました。
共感できない部分もたくさんあったけど、自分の心の醜い部分なのかも?って思える部分もあったりして、いろいろと考えさせられました。
■大好きなシーンがまたひとつ増えました。
チャン・チェン氏扮する後輩君がバイト代を貯めて、行きたいところを目指して旅立つ前夜のシーンです。。
後輩君は小さな頃目が悪かったため、耳が発達してて、耳からの情報でいろんなことがわかっちゃうという人でした。
バイト先もやめるので、先輩であるトニー・レオン氏ともさよならってなったときに
後輩君は記念に写真よりもテープレコーダーに何か言葉を残してほしい、
目的地では悲しみを捨てられるから、悲しいことでもいいから何か残してよ、と伝えて
いったん席を外します。
席に残されたトニー・レオン氏は何か言おうとするけれど、言葉を詰まらせて、泣いてしまうというシーン。。
たぶん特別な思いがあったけれど、伝えられないもどかしさと寂しさ、そのほかにも複雑な思いがあって泣いてしまったのかな、と思います。
後々、目的地にたどり着いた後輩君は、トニー・レオン氏の悲しみを捨てるためにテープレコーダーを再生するんですが
そこに言葉は入っておらず、ただ泣いている声が入っていたことを知るという展開も結構胸が熱くなってしまいました。。
というわけで駆け足で紹介したのですが、良い作品でした。
前半パートは、うまくいかないカップルのお話が続いていて「ン”-!!」と思うこともしばしば有りましたが
後半からは結構胸が締め付けられそうな展開が続いて、最後は悲しいのにとても明るい歌で終わって、妙にサッパリしてしまいました。
パスポート返してから帰ってほしかったけど、でもまた会ったらいけないって気持ちもすごーくよくわかる。。。複雑。。。
ではでは!